自律神経・・
この自律神経の仕組みは深く学べば、学ぶほど、奥が深くて、疑問がひろがる。また興味もひろがる。
自律神経の働きは、人間のカラダの健康を守るカギである。
しかし、私は、その他に重要なこと・・
現代人ならではの自律神経との付き合い方が必要であり、それが生きたいように生きることを実現させるカギを握っているような気がしてならないのだ。
「過敏性腸症候群には腹式呼吸が最強!薬に頼らない治し方で挑む!」の記事でも、自律神経について詳しく書きましたが、さらに詳しく自律神経の仕組みを今回の記事から7回にわけて深く深く追求していきます。
後半は私ニャニャまるが自律神経を学ぶにつれて、個人的に気が付いたことをかなり広い視野から書いていきますが、最後まで読んでいただければうれしいです。
ではまず、自律神経についてあらためて詳しく基本をおさえておこう!
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自律神経とは
自律神経とは人間がこの地球という星で生存していくための自動装置である。
私たちは、自分の意志で食べたり、眠ったりしているように錯覚しがちだが、じつはすべて「そうさせられている」
なんのためか?
ズバリ、それは、死なないため。
人間、生まれたからには、なによりも一番大切なことは一分一秒長く生きることである。
そのために働いているのが自律神経だ。
しかし、自律神経は自分の意志では操作できない。
つまり自力で動かせない部分はすべて自律神経が支配していると思っていい。
<自律神経が支配しているもの>
心臓、腎臓、肝臓、脾臓、胆のう、小腸、大腸、胃、十二指腸、ぼうこう、子宮、血管、汗腺・・・などなど
他にもたくさんあり、内臓では、唯一、肺だけが、自律神経と共に、自分の意志でも動かすことができる。
(くわしくは、「過敏性腸症候群には腹式呼吸が最強!薬に頼らない治し方で挑む!」参照)
こうして自律神経の支配力をみると、私たちが自力でできることの少なさに無力さを感じてしまう。
しかし、本当の支配者は私たちなのですが・・・。まぁ、その話はまた後半の記事で・・。
交互に働くふたつの神経
自律神経は、交感神経と副交感神経というふたつの神経で私たちのカラダを自動操縦している。
交感神経は活動しているときに。
副交感神経は休息しているときに。
活動と休息が正反対であるように、このふたつの神経も正反対で働くことで、カラダの各器官を操縦している。
そしてふたつの神経はシーソーのようにバランスを取り合っている。
なかでも人間が生きていくための「食べること」、「寝ること」と「体温調整」は自律神経の重要な仕事である。
<日常の基本的な自律神経のながれ>
朝になって目が覚める
↓
食事をして、胃腸が消化
↓
日中、汗をかく
↓
帰宅してリラックス
↓
夜になり眠くなる
このように自律神経の働きによって私たちは、意識的にしよう!と思わなくても、朝になれば起きて、食べて、汗で体温調節し、夜には眠る。
だがもし、自律神経がなかったらどうなるか!?
眠くならないから寝ない、食事もしない、めちゃくちゃ猛暑でも汗をかかず、体温を下げられない。
つまり、自律神経なしでは、生命を維持することは不可能ということなのだ。
活動と修復
ふたつの自律神経の働きは、1日の時間帯ごとにきちんとにバトンタッチされる。
朝になれば交感神経が活発になり、副交感神経はよわくなる
夕方から夜には副交感神経が活発になり、交感神経はよわくなる
このように、それぞれに時間帯の間に・・・
交感神経は脳や筋肉に糖や酸素などの栄養を届けやすいように心臓を活発に動かし、血圧を上げ、カラダに血を届ける。ある意味、交感神経は活動というストレスをカラダにかける仕事をしている。
副交感神経の仕事は修復である。カラダは24時間いつも動いているため、メンテナンスが不可欠である。副交感神経は、カラダがリラックスしている時に働く。とくに睡眠中に大きな修復作業をおこなう。
風邪を引いたときは、薬を飲んでムリに会社や学校に行くより、家でたくさん寝ることが最大の薬となる。
このように、活動時間に動き、急速時間にしっかり休むことで、人間は健康なカラダを維持することができるのだ。
ふたつの神経は同時に働けない
交感神経の仕事は活動であり、副交感神経の仕事は修復。
なので、もちろん、この正反対の仕事を同時にすることはできない。
たとえば、あなたがカラダというクルマを運転しているとする、つまり交感神経が活動中である。
その時にタイヤを交換できるだろうか?
どんなにスピードを落としてもムリである。いったんクルマを停めてからタイヤを交換するはずだ。
このように、交感神経と副交感神経は同時に働くことはできない。
だが、どちらが優先的に動くかといえば、それは交感神経の方が強くはたらく。
なぜだろうか?
つまり、それが、現代人の悩みである、
交感神経の暴走による自律神経失調症とうつ病につながっていくのだ。
では次回、「2.ストレスが交感神経の暴走を生む!」つづく・・・