病は気から・・・

過敏性腸症候群は体の不調の中でも、心が大きく影響して発症する病気である。

だからこそ、薬では一時の改善ができても完治することは難しい。

今回はこの手強い過敏性腸症候群を改善させるための2回目の記事となる。

私ニャニャまる自身も過敏性腸症候群に悩んできたので、ありとあらゆる改善方法を試してきました。

この病気に悩む人は今日でも、明日にでも何とか早く解決したい!と望んでおられると思うけれども、今回の記事は呼吸法という改善方法なので、即効性はないかもしれない。

しかし、急がば回れ。

必ず、地道に実行していけば効果は必ずある。

また、今回の呼吸法は過敏性腸症候群を患っていない人でも、すべての病気と精神の回復にも絶対につながることなので、ぜひ参考にしてほしい。


スポンサーリンク



自律神経がカギ

人間の身体は何もしなくても自律神経という自動装置が働いて、目まぐるしく変わる周りの環境に対応できるようになっている。

ほんの一例としてあげると・・

■気温や湿度に応じて、汗をかき体温を一定に保つ。
■夜になればメラトニンと呼ばれるホルモンが出て眠くなる。

これらの働きを私たちは自力で操作することはできない。すべて自律神経という自動装置がやってくれている。

寝ている間も命を維持するために心臓は止まることなく動き続け、血液は体内をめぐり続ける。

その働きはある意味、何かの力で「生かされている」とも感じる。

いっけん、当たり前のことだけど・・

😐 「なぜ生かされているのだろう?」

と、以前、私はすごく疑問に思ったことがある・・・

まるで、この世に誕生した瞬間から、死ぬまでノンストップで走り続ける馬の背に乗っけられてしまった気分だと。

それも自分ではいつスタートしたとか全然覚えもない上に、気がついたらすでに走り出しているという・・

😯 「ちょい!こんなん聞いてないよー!」

と、思わず、たまに叫びたくなってしまう・・

だけど、もう遅い。

カラダという肉体に乗ったらからには、死ぬまで走り続けなければならない。

ただ、私たちにできるのは、寿命が尽きるまで自動的に動き続けるこの肉体をどうやって上手に乗りこなすのか?だと思う。

つまり元気なカラダとココロで健康に生きていきたい!

それにはこの自動装置である自律神経というシステムをどうやって正常に働かせていくのか?

これが、過敏性腸症候群だけでなく、私たちが生きていく上での健康を握るカギだと私は思う。

乱れやすい自律神経

自律神経というシステムは誰が考えたのか知らないけど、命を維持していくための優れた自動装置である。

だけど、大きな欠点は、わりと簡単にすぐ乱れてしまう、こと。

自律神経とは2つの神経で成り立ち、それらが交互に働いて常に絶妙なバランスをとっている。

1.交感神経(日中の、活動と緊張時に働く)
2.副交感神経(夕方から夜間の、休息とリラックス時に働く)

この2つの神経で成り立つ自律神経は、目には見えないけど、じつは生命を維持するだけでなく、地球、そして宇宙にとつながっていると私ニャニャまるは思う。

😯 「え?どういうこと?」

それは、人間が季節や天気など地球の環境に合わせて汗をかいたり、体温を調節したりしている・・ということは、この自律神経の働きというのは、すなわち・・

命を維持する=地球(宇宙)で生きていくための働きだと思うから。

これを生体リズムという。

自律神経という自動的に動く生体リズムのおかげで、私たち人間は宇宙の地球という星に立ち、呼吸をして元気良く生きていくことができる。

だけど、現代の暮らしはこの自律神経のシステムが狂いやすい生活をしてしまっている。

自律神経の交感神経と副交感神経とは・・

この2つは、片方づつ入れ替わりながら働いている。

それができるのは周りの環境の変化をきちんとキャッチできているからである。

だけど・・

現代のように夜になっても遅くまで起きていたり、朝になってもずっと寝ていたり、食べ過ぎたり、大きなストレスを抱えていたり・・・

それらの要因が重なると、自律神経はすぐに乱れてしまう。

本来ならば、朝、目覚めたら活動のために交感神経が優位になり、そして夕方になれば休息の時間に入り副交感神経にバトンタッチされる。

しかし・・

今、多くの人は、夕方になってもストレスや緊張がとれず、交感神経がずっと働いている状態が続き、夜になっても睡眠を促すホルモンが出ないまま熟睡できず、そのまま朝になり、疲れがとれていないのに、会社や学校へ向かっている。

これはつまり、きちんと地球とつながっていない状態といえる。

自律神経が支配する内蔵

では自律神経の乱れが具体的に私たちの心と体に、どんな影響を及ぼしてしまうのだろうか?

それは、内臓の働きの悪さと、そして血行不良。

中でも、胃と腸は自律神経の乱れをもっともダイレクトに受け取る臓器である。

じつは腸は別名「第2の脳」と呼ばれ、脳から独立して機能している臓器だといわれている。

😯 「どうして?いったい何の意味があってそうなっているの?」

たぶん、それは腸という臓器が体の安全を守る本当の玄関だからではないか?と私は思う。

体は常に外部からの細菌やウィルスの危険にさらされている。

だけど、私たちはどのような毒性があるのか、気づかないままに口に入れてしまいますよね?

たとえば、食品添加物であったり、傷んだ食べ物だったりしても、ついつい口に入れてしまう。

だから、

口を体内の玄関にして、「摂り入れたものはすべて吸収しちゃうよ!」

なんてことになると、それはとんでもない結果になる。

なぜならば、体に入ってきた有害物質を本当に体内に吸収するのか?しないのか?

その決定権を握ることは生命を左右することと同じだからだ。

その決定権をもっているのは腸。つまり体の本当の玄関は腸である。

もしも、口から入ってきたものが、まじでやばい有害物質ならば、それはもう、脳からの判断を待つまでもなく、ソッコーで、吐いたり、下痢をしたりして、体内の外に排出しなければならない。

だからこそ、胃、とくに腸は独立した働きが必要であり、第2の脳と呼ばれているのではないかと思う。

そして、さすがに第2の脳といわれるだけあって、この腸という臓器はすごーく心の揺れ動きと密接している。

だから、有害物質の侵入以外にも、心が不安定になっただけで、下痢、便秘などが起こる・・

この症状がひどくなった状態が過敏性腸症候群である。

不安はまた不安を呼び、症状はドンドン悪化していく・・

それはまるで・・あばれる肉体という馬・・いや、あばれ腹に振り回されているような感じがする・・

 

 

こんな状況で、どうやって日常を快適に過ごすことができるっていうんだろう!(心の、いや魂の叫び!!)

お腹の状態が良い時でさえ、びくびくして、いつご機嫌斜めになるのか不安で過ごさなければならない・・

本来の主人は、肉体という馬に乗っているのは心の方なのに!

😥 「これじゃ、肉体が主人になってしまっているやん!」

本当はいがみあいたくなんかない!すごく大切だからめちゃくちゃ仲良くしたい!

なのに、どうしてもうまくいかない・・ 😥

病は気から・・・まさしくその通り。

なんとか、この操作が難しい肉体と仲良くする方法はないの?

なんとか、自律神経のバランスを崩さないようにする方法はないの?

ある!そう!その最適な方法というのが呼吸なのだ。

心と体を結ぶ呼吸

🙂 「心臓を止めてみて!」

といわれて、止めれる人は誰もいない。

🙂 「さあ!胃液を出して!」

無理・・

🙂  「じゃ、胆汁を出してよ!」

できまへん・・

🙂 「じゃ、呼吸を止めてみて!」

あ、それならできるわ・・ピタッ!

そう、呼吸なら誰でも数秒なら止めることができる。

呼吸というのは普段、無意識におこなっているが、意識的に止めることもできるし、長く吸ったり吐いたり、短く吸ったり吐いたりと自力で操作できる。

だけど、多くの人が普段起きている時には無意識のまま胸式呼吸をしている。

とくに鼻ではなく、口を開けている人は胸式呼吸になってしまっている場合が多い。

胸式呼吸は浅く短いため、瞬時に酸素を取り入れるには良い呼吸方法だが、長期的には向かない呼吸方法である。

それはどうしてか?

酸素を充分に取り入れることができない、というのもあるが、

もう1つ大きな理由は・・

胸式呼吸では横隔膜が動かない!

からである。

自律神経と横隔膜

横隔膜とは肺の下に位置しているドーム状の形をした臓器で、呼吸のたびに上下に動いている。

この横隔膜は、名前に「膜」が付いているのに、じつはペラペラな膜ではなくしっかりとした筋肉である。

そして、この横隔膜には自律神経が密集している。

現代人は自律神経の2つの神経のうち、交感神経がずっと働いている場合がほとんどだから、バランスをとるためには副交感神経をもっと優位にさせる必要がある。

そのキーポイントになるのが、自律神経が密集していて、なおかつ自力で動かすことができる横隔膜なのだ。

しかも横隔膜を動かすと副交感神経が優位になるのである。

だけど、横隔膜は筋肉。鍛えなければ弱ってしまうのは他の筋肉と同じ。

そして、弱ってしまった横隔膜は硬くなり動きにくくなってしまう。

腹式呼吸で横隔膜を鍛えろ!

呼吸法が胸式呼吸になってしまうと肺は下に下がらず横に広がるだけで、横隔膜は動くことができない。

そのため、胸式呼吸ばかりしていると使われない横隔膜は弱っていく・・

しかも、胸式呼吸は思っている以上に胸や肩の筋肉も使うため、エネルギーがたくさんいる。

なので長期的な呼吸には向いていないといえる。

 

 

それに対して腹式呼吸はどうだろうか?

腹式呼吸とは息をする時にお腹を膨らませてする深く長い呼吸法のこと。

腹式呼吸は取り込んだ空気を肺の奥にまでいれるため、横隔膜が、吸う時は下がり、そして吐く時には上がる。

すなわち、腹式呼吸をすることで横隔膜はつねに動くので、鍛えられ強くなる。

 

 

しかも胸は動かないので、ムダなエネルギーは使わず、なおかつ酸素も多く取り込める。

普段から鼻呼吸をすることで自然と腹式呼吸にすることができる。

だけど、より強く横隔膜を動かすには意識的に腹式呼吸をすることが重要である。

では早速、実践してみよう!!

1.あぐら、もしくはイスに座り、背筋を延ばす
2.肩の力を抜いてリラックス
3.おへその下に位置する丹田に手をあてる
4.鼻からゆっくりと息を吸い込み、丹田付近を膨らます
5.息を止める(肛門をキュッと引き締める)
6.口、もしくは鼻から息を長く細くゆっくりと吐き出す

吸う時よりも、吐く時に副交感神経が強く働くため、腹式呼吸は吐く時に意識を集中させよう。

イメージも大切

腹式呼吸をする時に、ただ呼吸を繰り返すだけでなく、イメージも合わせてみてほしい。

なぜならば、先にも述べたけど、腹式呼吸をすると自律神経が刺激される・・ということは地球もしくは宇宙の動きと連動しているということ。

つまり、それは普段、考えている思考よりも、さらにもっと奥深い潜在意識の状態に入っているということである。

あなたは・・
思考は現実化する

ということを聞いたことがないだろうか?

思考というのは目には見えないため、あやふやになってしまいがちである。

しかし私たちの周りにある物を見渡してみてほしい。

あなたが今、手にしているスマートフォン、もしくは目の前のパソコン、テーブル、机、鉛筆・・

それらは、すべていきなりパッとこの世に現れたわけではない。

まずは、誰かの頭の中で、見えない思考という形として想像されたのが原点である。

それをもとに設計図を起こし、やっと見える形として作られ、私たちの目の前にやってきている。

このようにすべてはまず思考から生まれる。

とくに発明や良いひらめきは、副交感神経が優位な時に生まれ、それがさらに強い信念によって現実化するのではないかと私は思っている。

だからこそ、腹式呼吸中でリラックスして副交感神経が優位になっている状態は、ココロの想いを肉体に伝え、それを現実化するのに最適なチャンスタイムであると思う。

だから、それをドンドン思いっきり活用しなきゃ、ただの腹式呼吸だけじゃもったいない!

<腹式呼吸中のおすすめイメージ>

吸う時には、自然溢れる山や海などで新鮮な空気を、思いっきり吸い込むイメージでおこなう

吐く時には、体の中に溜まっている汚れを、思いっきり吐き出すイメージでおこなう。

このようにすれば、過敏性腸症候群いがいにも、自律神経の乱れによっておこる、さまざまな不調の改善に効果があがる。

さらに、私たちが思っている以上に呼吸は、まだまだ大きな役割と意味があるのかもしれない。

ただ、今、私が確信をもっていえるのは・・

呼吸とは、肉体という乗り物を乗馬にたとえるならば、その馬を上手に操れる手綱であるということだ。

 

 

さらにイメージをもっと具体的にして「お腹が元気な自分」を浮かべてみるのも効果的だと思う。

また、過敏性腸症候群に悩んでいない人も、腹式呼吸をしながら、「理想の自分になった姿」をイメージすると、青写真が作られ、それが現実に向かっていく。

注意点としては、「理想の自分になりたい」ではなく、「理想の自分になった姿」をイメージする。

でなければ、せっかく潜在意識とつながっているのに、強く強く「理想の自分になりたい、なりたい」と伝えてしまうと、それがそのままずっと現実化していくことになる。

なので、過敏性腸症候群に悩む人も、すでに「お腹が元気になった自分」を思いっきりイメージしてほしい。

確かにこれは目には見えない方法だけれども、私自身は・・

「腹式呼吸+良いイメージ」

この2つが合体することが、心と体のバランスをとる最強の方法だと確信している。

呼吸とは、心と肉体をつなぐ唯一の接点

今すぐ、口呼吸はやめて、鼻で息を深く吸い、いつ、どの場所にいても心と体がしっかりとつながっている状態を保とう。

そして・・

緊張してお腹がいつものように不安定になりそうだと感じた時は、落ち着いて両手をお腹にあてて深く呼吸をしましょう。

どこにいても空気はただである。

いくらたくさん吸っても誰も文句はいわない。

しっかりと深く吸い込んで、横隔膜を動かし、自律神経を鍛え、力強い体質を作り上げてみませんか?

ニャニャまるのひとりごと