自律神経は五感によって外部からの情報を仕入れている。

なかでも聴覚はダントツにその情報力が大きい。

 

この聴覚をもっともっと効果的に使えば、自律神経の活性化につながる。

 

自律神経が活性化すれば、強くなりすぎた交感神経に負けてしまっている副交感神経の働きをとりもどすことができるのだ。

 

それにはどんな音楽を聴けば良いのだろうか?


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自律神経が好きな周波数とは

音には周波数のちがいがある。

つまり「高い低い」だ。

 

音楽が脳に与える研究は1950年アメリカで発足された「全米音楽療法協会」で広まった。

この動きはヨーロッパにも伝わる。

そして、フランスの耳鼻科咽喉科医のトマティス博士が「トマティス理論」を発表した。

では、このトマティス理論から音楽と脳の影響をくわしくみていこう。

 

音楽はそれぞれ異なった周波数の振動である。

これらの異なった周波数は体の各部位によって伝わる場所がちがうのだ。

 

トマティスは背骨をピアノの鍵盤にたとえている。

背骨はピアノの鍵盤のようになっていて頭頂から一番下の尾てい骨まで、それぞれ高さのちがう周波数の音に反響しているというのだ。

 

 

このように下の尾椎は250ヘルツ、上に上がるほど高くなり延髄では4000~6000ヘルツの音に反響する。

これは誰でも感覚的に理解できるとおもう。

 

高い音を聞けば、頭にキーンと響くし、低い音を聞けばお腹のへんにズドンと響く。

 

このように、それぞれの周波数の音は各部位を反響させる。

 

自律神経を活性化させるには効率よく各周波数の音を体に入れて振動させることだ。

 

しかし、4000ヘルツ以上という高い周波数の音楽はなかなかない。

 

そこで、近年、音楽療法として注目されているのが「モーツァルト音楽療法」である。

モーツァルト音楽療法とは

モーツァルトはたった35年という短い人生の中でじつに626曲以上の名曲を残した。

その中で彼のバイオリン曲とピアノ曲にはおよそ3500ヘルツ以上の高周波数の音が豊富に含まれているのだ。

 

高周波数の音は延髄を響かせ脳神経に影響を強く与える。

 

つまり、自律神経がある視床下部をもっとも効率よく刺激してくれる周波数なのだ。

 

その高周波数のモーツァルトの曲を聴くことにより、視床下部が刺激され自律神経を活性化させることができる。

 

ただ、どうしてモーツァルトなのだろうか?

クラシック曲は他にもたくさんある。

その中でもモーツァルトの曲が良いとされる点は他にもある。

それがゆらぎ効果だ。

モーツァルトの曲は同じ旋律の繰り返しが多い。

たとえるなら、小川のせせらぎや、うちよせる海の波だろう。

 

一定のリズムが心地良いゆらぎを生み、さらに効率よく視床下部を刺激してくれるのだ。

 

モーツァルトの曲がなぜ何百年も世界中の人々に愛されてきたのか?

それは、単純に「聴いていて気持ち良い」からではないだろうか?

気持ち良い音

この「気持ち良い」が自律神経にとって一番大切である。

なぜなら、自律神経は命を守る維持装置だ。

「気持ち良い」という感覚は命を維持する上で非常に大切。

 

だから自律神経は「気持ち良い」という感覚が大好きなのである。

 

そして、「気持ち良い」という感覚を効率的にうながしてくれるのが音楽なのだ。

 

ところで、トマティス理論の図をもう一度みていただきたい。

なにかに見覚えがないだろうか?

スピリチュアル系に詳しい人ならピンとくるとおもう。

そう、チャクラである。

チャクラと音の関係を知るともっと奥深いことがわかってくる。

次回「3.チャクラと音の関係」につづく・・