塩がなければ人間は生きていけれない。
しかも、塩にふくまれるミネラルは体内では作ることができない。
つまり、食べ物から摂るしかないのだ。
「健康のためには減塩すべし」という考えがお馴染みになってしまった日本。
すっかり悪者になってしまった感じがするが本当にそうなのか?
私ニャニャまるは、「なぜ今、こんなにも多くの人が病気に苦しむようになってしまったのか?」
という疑問を考えた時、どうしても全ての人にとって共通の根本的な原因があるような気がしてならない。
その原因のひとつとして考えられるのが「減塩」だ。
なぜなら、充分な塩がなければ身体は正常に働くことができないからだ。
ほかの働きなら色々と代替がある。
たとえば・・
甘みの味は、砂糖、果物、さとうきび、ハチミツ、てんさい、人工甘味料などで作れる。
だが、しょっぱいという味は塩でしか作れない。
体を動かすエネルギーは、ご飯、パン、もち、砂糖などから作れる。
だが、塩の役割をしてくれるエネルギーは塩でしか作れない。
このように塩が果たす働きは、何がなんでも「塩」だけなのだ。
塩は、水と同じようにあまりにも身近すぎて気が付かない健康の基本といえる。
今回の健康基本シリーズ「人間と塩」は11回にわたって塩の大切さを幅広い視点からご紹介していきます。
また、最終記事の後には、私ニャニャまるが実際に海水で塩作りに挑戦しているのでぜひ最後までお付き合い下さい。 🙂
では、まず、なぜ今、塩を見なおす必要があるのか?それをみていこう!
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現代人は「塩ぬきの身体」
私が塩の大切さを教わったのは6年前。ある健康関係の講習でのことだった。
講師の薬学博士の先生に、講習の後、個人的にいろいろと質問したのだが、講習内容とは別の流れで減塩の話になった。
先生『減塩は良くないよ。健康になりたかったら塩をしっかり摂りなさい』
私「え?でも、塩って・・摂り過ぎは良くないって聞きますが?」
その頃、私は塩に対してあまり知識がなかったうえ、「塩=高血圧」というイメージをもっていたので驚いた。
先生『精製塩はダメだよ。でも自然塩ならいくら摂っても排出されるからだいじょうぶ!摂らなきゃ身体が塩ぬきになるよ』
私「身体が塩ぬき?!」 😯
その日の講習内容よりも、塩に関して何も知らないことに、健康の基本を置き忘れている重大さに気がついた。
日本人の健康が崩れてきている
ご存知のように日本は世界に誇る長寿大国だ。
しかし、長生きをしているからといってその現状はどうなのか?
病院はどこも患者でいっぱい。
動脈硬化、糖尿病、高血圧など、生活習慣病はいまや大人だけでなく子供にまで増えてきている。
超高齢社会に入り、認知症になるお年寄りも爆発的に増えてきた。
🙁 「それは、お年寄りが増えたんだから仕方ないじゃん」
確かにそれもある。しかし、その増え方が異常だと感じないだろうか?
さらに、花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患。
ストレスからおこる過敏性腸症候群やうつ病など。
病気に苦しむ日本人は、いまや子供から大人まで増える一方である。
なぜ、こうなってしまったのだろう?
そんな私の疑問に、6年前に聞いた薬学博士の先生の言葉が頭に浮かんだ・・
塩ぬきの身体・・・
塩が足りないことが今の日本が病気大国になってしまった共通する大きな原因のひとつかもしれない。
そもそも、私たちは、なぜ「塩は控えなさい」と言われるようになったのだろう?
あふれる減塩商品たち
スーパーに行くとたくさんの種類の塩が並んでいる。
国内産の天日塩から、外国から輸入された岩塩まで、その種類はさまざまだ。
塩はそれぞれ味のちがいがあり、料理の好きな人はメニューによって使い分けている人もいる。
しかし、塩の摂り過ぎは健康に良くないという理由で減塩商品もたくさん並んでいる。
「減塩しょうゆ」
「減塩みそ」
それどころか・・
「塩分50%カットの塩」まである。
お店に並んでいるそれら多くの減塩食品が「減塩=健康」という常識をあらわしている。
このようにいつの間にか、すっかり私たちの頭にすりこまれた減塩というキーワード。
いったい減塩運動ってのは、いつから始まったんだろうか?
減塩運動が始まったきっかけ
それは、1953年、アメリカの高血圧学者であるメーネリー氏の実験がきっかけだ。
メーネリー氏はネズミを使って、塩と高血圧の関係を調べる実験をした。
ネズミのエサに通常の20倍もの塩を加え、さらに飲み水にも1%の塩を加えて様子をみた。
その結果、実験開始から6ヶ月後、10匹中4匹が高血圧になったのだ。
だが、素人的にみても、10匹で実験ってあまりにも少なすぎではないか? 😯
しかも、通常の20倍も塩を加え、飲み水にまで入れて、それを6ヶ月間も行っている。
ネズミからしたら6ヶ月間は一生の40年間だ。
なんだかムチャクチャな実験にしか思えないのだが・・・ 🙁
減塩運動のはじまりを知りたくて塩関係の各書籍を調べたが、この実験はあらゆる本で変だと書いてある。
これはどう考えても常識的におかしな実験です。~中略~ このような塩漬け生活を続けさせられていたら正常な生理活動が営めるはずがありません。それよりも、こんな極端なことをしても10匹中6匹は高血圧にならなかったのです。これはむしろ、塩が高血圧の原因ではないことを証明した実験といえます。
引用元: 塩の本 柴田書店著
このように誰でもわかるようなおかしな実験が今の減塩運動のきっかけになったのだ。
さらに次の論文の発表が決め手となる。
1960年、アメリカの高血圧学者ダール氏が、日本では高血圧患者が多いことに注目し、東北と九州で調査をした。
当時、鹿児島の人の1日の平均塩分摂取量は14gで、高血圧の発症率は約20%だった。
それに対し、青森では摂取量が28gとはねあがり、高血圧の発症率も約40%だということがわかった。
この調査結果は東北地方の人を驚かせ、「塩をひかえよう!」という運動がはじまる。
そして運動はやがて全国にひろがり、「健康のためには減塩」という考えが定着したのだ。
当時の専門家は、「なぜ東北の人が高血圧だったのだろうか?」
と、その理由を考えるにあたり・・・
「塩分の摂取量が高血圧の発症に比例していた」
・・・たったこのことだけで理由をそれだと決めてしまったのだ。
そして減塩運動はあっという間に全国に広がっていく。
東北の人が高血圧になった本当の理由
じつは、「東北の人の塩分摂取量が多め、高血圧が多い」というのにはきちんとした理由があった。
■寒い地方のため塩を摂って体温を上げる必要があった。
■冬は保存食が多くなり、他の地域より漬物などで塩分をたくさん摂っていた。
東北地方は寒い。塩をしっかり摂らなければ、高血圧どうこういう前に、冷えから肺炎や結核などの病気を起こして命にかかわっていた危険性がある。
また、冬になるとどうしても新鮮な肉や魚は食べれなくなってしまう。
あとで詳しく説明するが、肉や魚はナトリウムが含まれているが、野菜は逆にナトリウムを排出してしまうカリウムがたくさん含まれている。
つまり、野菜中心の食事になると塩不足になるため、冬の保存食である漬物はまさにうってつけなのだ。
東北の人は昔から、寒さに耐えるため、そして、冬の塩不足を防ぐため、塩分を多めに摂取しなければならなかったのだ。
このように東北の人が高血圧になるにはきちんとした理由があった。
にもかかわらず、他の地域に住む人たちにも、あてはめてしまうっていうのはどうなのか?
塩は体温を上げるほかにも、まだまだ多くの大切な役割がある。
高血圧になるからと、一点だけをみて、摂取を控えてしまっては、逆にもっと大きな病気になってしまうんじゃないのか?
減塩運動に流された私たち
人間は周りの流れに弱い。
周りが悪いことだ!といえば深く考えずに従ってしまう習性がある。
とくにこの減塩運動は、厚生労働省や、医学のプロである医師が推し進めてきたからなおさらだ。
しかし、塩は人類が誕生した時から摂取してきたはず。
それが、なぜ今さら、塩は良くないと言われるのだろう?
そもそも、なぜ、高血圧になるのも悪いことだと言われるのだろう?
思えば、私たちは周りが「健康=減塩」だといえばそれに対して「なぜ?」という疑問を持つまでもなく従ってきた。
しかし、その結果どうなのか?
どうして、医者の言うとおりに実行する真面目な人が多い日本人が、多くの病気に苦しむはめになってしまったのか?
これからの時代は、あらゆる情報に対してもっともっと疑問を持つことが大切だと私は思う。
いくら、厚生労働省や医者がどうこう言ってきても、自分の力で考え、答えを探し出す努力を忘れてはいけないと思う。
私は、塩が体に絶対に必要ということは、摂り過ぎの害よりも、足りないことの害の方が大きいように思えてならない。
しかし、人の体質はそれぞれであるため、摂り過ぎで害になる人もいるだろう。
なので、減塩をするにしても、医者まかせにしないで、まずは自分で塩のことを深く知ってから実行するべきだと私は思うのだ。
だが、そもそも塩ってなんだろう?
知っているようで、じつはよく知らない塩のこと。
では、本当の健康をつかむためにも、さらに塩の正体をくわしくみていこう!
次回、「2.人間のふるさとは海」つづく・・・・