「塩を摂りすぎると高血圧になる」
というのは一般的な常識となっている。
しかし、近年になり、じょじょにではあるが、そのことに疑問が出てくるようになった。
塩の摂りすぎは本当に高血圧になるのか?
減塩をすれば本当に血圧は下がるのか?
医者まかせにせず、あらゆる情報から、自分で考え判断してみよう!
スポンサーリンク
血圧が上がる原因
肉や魚などの動物性食品にはナトリウムが含まれていて、実際、これらの食品を摂ると血圧が上がるのは事実である。
しかし、なぜ上がるのか?ということはじつは今だにハッキリとわかっていないのだ。
一般的な医学での説明ではこのように浸透圧の働きによって血管内の血液が増えるのが原因とされている。
血管内の血液量が増えれば確かに血圧は上昇するだろう。
だが、それは一時的なことで、腎臓の働きが正常ならば、時間とともにナトリウムは体の外に排出されるのだ。
医学的にハッキリしていないのならば自分で考えなければならない。
あなたはどう思うだろうか?
私は、人間に絶対必要なものは摂りすぎてしまう害よりも足りない害の方が大きいと思う。
なぜなら、絶対必要なものがなければそれは「死」を意味するからだ。
だから、一時的に血圧が上がったとしても時間とともに体はうまく対応してくれるようにできているのではないか?と私は思う。
自然塩の必要性
体が塩の摂りすぎに対応するためには自然塩でなければならないはずである。
なぜなら、塩の働きは、ミネラルがそれぞれ単体ではなくチームを組んで初めて働けるようになっているからだ。
細胞の老廃物を細胞の外に出すためには、細胞内海で水と結びつくカリウムと細胞外海に集まるナトリウムが必要であり、
マグネシウムやカルシウムはふたつの海の連絡を手助けします。
このようにミネラルの働きはチームが大前提となる。
厚生労働省は精製塩で削られたミネラルは他の食品で補えば良いとしているが、本当にそうなのだろうか?
私はやはり自然の形で摂るのが一番であり、それでこそ、たとえ摂りすぎたとしても体はきちんと排出という形で対応してくれるのではないかと思う。
つまり、精製塩ではなく、自然塩を摂ればむやみに高血圧になることはないのだ。
高血圧の本当の犯人
塩が高血圧の原因ではないとしても高血圧症になってしまう人がいるのは事実である。
それはなぜだろうか?
まずは血液の質が悪くなっていることが考えられる。
肉を多く摂る動物性食品中心の食事や甘いお菓子の食べ過ぎは、血液が脂肪や糖でねばってくるようになる。
そうなると赤血球が団子のようにつらなりドロドロになってしまう。
それに加えて、脂肪やコレステロールがへばりつき血管内が狭くなる。
それでも心臓は血圧を上げてドロドロの血液を体中の細胞に届けようとする。
血管内が狭ければさらに血圧を上げて細胞に血液を届けようとするのだ。
これが本当の高血圧の原因なのではないだろうか?
ということは、高血圧を解消するには、減塩をしたり、降圧剤を飲んだりすることではなく、
精製塩から自然塩に変え、食事内容を変え、甘いものを控え、適度な運動をすることが一番だと思うのだ。
しかし、中には本当に塩を控えめにしておかなければならないタイプの人もいる。
高血圧にはじつは2つのタイプがある
1.食塩感受性高血圧(塩分の影響を受けやすい)
2.食塩非感受性高血圧(塩分の影響は受けにくい)
このように高血圧には2つのタイプに分かれるということは以前からわかっていて、解明するためにさまざまな研究がされてきた。
その結果、食塩感受性高血圧の人は腎臓のナトリウム排出機能に障害が出やすく、それに加え塩分を摂ることで交感神経が刺激され、腎臓から塩分が排出する働きがおさえられてしまうことがわかった。
しかし、ほとんどの人が塩分の影響は受けない食塩非感受性高血圧であり、塩を摂りすぎても腎臓がきちんと排出してくれる。
とはいっても高血圧の人にとっては自分が塩分の影響を受けやすい食塩感受性高血圧タイプではないかと不安になってしまうだろう。
心配な方には自分で調べてみることをおすすめする。
自分で調べるには、毎日定期的に血圧を計り、塩分を多く摂った時にどう反応するかみる。
1回で判定することはできないため、最低1週間はチェックし続ける。引用元: 三宅薬品のHP
もしも、塩分を多く摂った時に血圧が上がったとしても、血圧はその時の気持ちひとつで簡単に上がってしまうものだ。
引用では1週間となっているが、できれば1ヶ月は血圧測定に合わせて毎日どんな食事をしたのかを記録して判断してほしいと思う。
ニガリの害はどうなのか?
自然塩ならば高血圧にはならないとしても、その他の問題がまだある。
それがニガリだ。
ニガリはカリウムとマグネシウムのことであり、塩が結晶化する時に一番最後に残るミネラルである。
次回、「10.自然塩のニガリは害があるのか?」つづく・・・