地球は「水の惑星」といわれる
そして私たち人間の体もほとんどが水
当たり前のように私たちの中にも、自然にも存在している水
そもそも、この水ってなんだろう・・・
どこからきたの?
いつからあるの?
今回の記事ではグンと視野を広げて、水というのものを探っていきたい!
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宇宙からやってきた?!
従来の定説では、水は約46億年前、地球が誕生したとき、マグマに含まれる水素が冷えて水蒸気となり雲になり雨になり、そして海を作ったといわれてきた。
しかし、近年、その定説をくつがえす研究や発表がされている。
それは、「地球の水は宇宙からやってきた」というもの。
アメリカのルイス・フランク博士が、地球の水は彗星が運んできたという説を発表した。
博士は、地球を回る人工衛星の写真にたくさんの黒い点があるのを見つけ、調べたところ、地球に落下する小彗星であることを確認した。
この小彗星は水と氷のかたまりであり、一分間に20個も地球に飛来しているというのだ。
もちろんそれらがそのたびにバンバン!地球に衝突しているわけではない。
地球の引力で近づくにつれて太陽熱によって蒸発してしまい気化して、雨や雪として地上に降っているらしいのだ。
参考文献:『水惑星』の誕生―地球の水は宇宙の果てから飛来した / L.A.フランク/著 加藤珪/訳 山本裕之/訳
もしこの発表が本当だとすると、どういうことだろうか?
地球の海は生命誕生の源である。そして私たち人間は60%が水。
その水が宇宙からやってきたということは・・
😯「えっ!人間って宇宙人?」
なんだか、ワクワクしてきましたね(笑)
では、地球の水についてもっとくわしくみていこう!
地球の水はほとんどが海
地球は「青い水の惑星」といわれるように、宇宙からみても青い。
その青さはもちろん海の色である。
それゆえ、なんとなく水がすごく豊富にあるような星に思えるが、じつは淡水となるとめちゃくちゃ少ないのだ。
地球全体の水は約14億キロ立法メートル。
このうち海が97.5%を占める。つまりほとんどが飲めない塩っからい海水。
その残りの2.5%が淡水である。
しかも、その淡水のほとんどが北極や南極の氷、そしてあとは地下水で使用できないところにある水なのだ。
結局、私たちが飲み水や生活用水として利用できる川や湖や地表に近い地下水は淡水のうちの1%しかない。
地球全体の水でいうとたったの0.02%に過ぎないのだ。
😯「えー!水の惑星なのに!」
そうなのだ。
見た目は水たっぷりの青い美しい星なのに・・・・
実際に利用できる水はほんのわずかしかない。
地球の水の循環
水が宇宙からやってきた・・という話はとりあえず置いておいて。
水というのは、この図のように地球でグルグルと循環している。
海から蒸発した水は、雲になり、雨となって地上にふりそそぐ。
そのうち一部は蒸発したあと、ふたたび霧や霜や露に形を変えて美しい姿をあらわす。
草花についた美しい露の一部は蒸発して再び大気にもどる。
一部の水滴は転がって地面に落ち、そして吸い取られていく。
そこから何年にも続く長い長い旅をして、地下を流れていき、再び故郷の海へともどっていく・・・
このように地球上の水は、さまざまな形に変わりながら、繰り返し繰り返し循環している・・・・。
じつは、この水の循環、人間の体内水分とよく似ているのだ。
人間の体をかけめぐる水
地球を人間の体におきかえると、同じように循環しているのがわかる。
人は健康を維持するためには約2.5リットルの水を摂取しなければいけない。
そして同じ量の約2.5リットルが汗や尿などで排出されていく。
このように体内の水はつねに流れている。
一時も止まることがなくつねに動いている。
地球の水の循環と同じように、人間の水も循環しているのだ。
つまり人間は小さな地球なのかもしれない。
現代では、多くの人が病気に苦しんでいる。
そして地球も水の汚れによって苦しんでいる。
地球と人間は「水」でつながっているのだ。
すなわち、人間が健康になりたければ、体内の水だけでなく、地球の水の健康も考えなければならない。
それには私たちの日本の川について詳しく知る必要がある。
次回、「3.川は地球の血」つづく・・・