イビキは立派な病気である。

だが、寝ている間にイビキは起こるため、本人にとっては今ひとつ自覚できない。

しかも、イビキは、睡眠時無呼吸症候群にもつながってしまうため、命の危険性もある。

とかくイビキというと、太った中年男性のイメージがあるが、それは大きな誤解。

痩せているイケメンなあなたでも!美しい小顔の女性のあなたでも!あることが原因でイビキは起こってしまうのである。

😐 「昨日、イビキをかいていたね」

と、言われたこと、ないですか?

🙁 「あ~、ちょい疲れてたから・・」

え?ホントにそう思ってる?

この機会に、イビキの原因と改善に向かい合ってみませんか?


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まずセルフチェック!

まず、自分が本当にイビキや無呼吸になっていないか?チェックしてみよう。

「寝ているあいだ」、「起きた時」、「日中に行動している時」に以下のような症状が思い当たるとしたら要注意!

【寝ている時】
・何度も目が覚める
・たまに息苦しさを感じる
【目が覚めた時】
・頭痛がする
・口の中が気持ちが悪い(乾いている、ネバネバしている)
・パシッと起き上がれない
・すごく身体がダルイ
【日中に行動している時】
・イスに座るとすぐ眠気がくる
・物事に集中できない
・疲労感が一日中ある

怖いのは呼吸が止まること

イビキはうるさい・・だけでは終わらない。

「イビキを発する」ということは呼吸がしにくい状態になっていることだから、それはカラダにとってものすごく負担がかかっている。

本来、睡眠というのは、疲れをとるためのものなのに、呼吸が満足にできないのでは、余計に疲れてしまい、まじで、それどころじゃないよっ!って状態なのである・・・。

呼吸がしにくいだけでなく、一時的に呼吸が止まってしまうこともある。そしてしばらくして呼吸がまた復活する。

この時、カラダの中では、どんなことが起こっているんだろうか?

呼吸が止まる

酸素が足りなくなる

呼吸が復活

急に酸素が回復

活性酸素が発生

血管が傷つく

このような状態が、繰り返し、繰り返し、寝ているあいだに何度も起こる。それも毎晩。

すると、どうなるのか?

疲れがとれないだけでなく、寝ているあいだも血圧が上がりっぱなしになり、インスリンの働きも弱まってしまう。

つまり、たかが、イビキのつもりが高血圧症や心疾患、糖尿病の原因になるおそれがあるのだ。

イビキの意外な原因の”あること”とは?

じつは日本人は欧米人よりもイビキをかきやすいカラダをしている。

😯 「え?どういうこと?」

それは・・顎

欧米人の顎と比べて、日本人の顎は小さく、引っ込んでしまっている人もたくさんいる。

昔から日本人はそうだったのか?といえば、そんなことはない。

じゃあ、顎が小さくなってきたのはどうして?

その原因のひとつは食べ物の変化。

いま、私たちが、日頃よく食べるものは硬いものではなく、柔らかいものが中心となっている。

時間がなくて急いで食べないといけないのか?それとも噛むのが面倒なのか?とかく柔らかいものが好まれる。

そして、顎は噛まなければ、ドンドン退化していく

また、最近の小顔ブームも少なからず影響している。

そのため、今、イビキや無呼吸は、中年おじさん特有の症状ではなく、若い男性や綺麗な小顔のお姉さんにまで広がってきているのである。

顎が小さいということは、それだけ口腔内も狭いということになり、寝ているあいだに、軟口蓋(のどちんこ)や舌が下がって気道がふさがりやすい。

それに加えて、肥満が重なると、ノド周りについた脂肪の圧迫でさらに症状がひどくなってしまう。

 

 

女性は更年期に入ると、さらに要注意!

女性の場合、女性ホルモンの影響もイビキと無呼吸に関係してくる。

女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類があるが、このうちプロゲステロンが呼吸を維持するのに関わっている。

そのため、通常は、女性の方が男性よりも呼吸機能は安定しているためにイビキや無呼吸にはなりにくい。

だが・・

更年期に入り、プロゲステロンが減ってしまうと、イビキや無呼吸になるリスクがグンと高まってしまうのだ。

😡 「もう!お母さんってイビキがうるさいよぉ」

・・・と文句を言う前に、どうか心配の方をしてあげてほしい・・・・と、思う私ニャニャまるです・・

イビキで病院に行くという意識

イビキだけでなく、現代はただでさえ、ストレスをたくさん抱えている人が多くなっていることもあり、

🙁 「あーあ、寝たのに、なんかダルー」

🙁 「夜中に何回も目が覚めちまうんだよなぁ」

など、何らかの睡眠障害の悩みをもっている人が、人口の20%もいるといわれている。

もしかして、あなたもそうじゃないだろうか?

その中でもイビキや睡眠時無呼吸症候群のため、治療が必要な人が、重症度に限定しても何と300万人もいるといわれている。

なのに・・・・

実際に病院にいって治療を受けている人は現在わずか20万人ほどしかいないらしい。

放置しておくと高血圧症や糖尿病、または心筋梗塞などの心疾患につながるおそれがあるのに!!である。

大きな「いびき」をかいて寝る方は多いですが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気の可能性があると思っている人は少ないようです。 中等症以上のSASの患者さんは、健常者に比べ、脳卒中には約4倍、虚血性心臓病には約3倍、高血圧には約2倍、糖尿病には約1.5倍かかりやすいことがわかっています。さらにSASをそのまま放置しておくと、約10年もしないうちにその4割近くの人が亡くなっているといわれています。

引用 医療法人 社団 玄同会 小畠病院

このように、イビキは命にかかわる立派な病気なのである。

なのに・・・

😯 「イビキぐらいで病院に行くなんて・・」

こんなふうに考えちゃっていませんか?
わかるけど、お願いですからもっと危機意識をもってください!

病院でどんな治療するの?

イビキの治療には、まず睡眠の専門医がいる病院を探そう。
(呼吸器、耳鼻科、精神科などに睡眠の専門医がいることが多い。詳しくはネットや電話で近くの病院に問い合わせてみよう)

イビキや無呼吸の治療は、まず詳しい問診から始まる。
内容は、先に述べたセルフチェックのような項目を医師に質問される。

そして呼吸器センサーや体内の酸素濃度を調べるセンサーを使い、自宅で検査して、その結果を病院で判断してもらう。
といった流れである。

その結果によってその後の治療方法が分かれる。

1.CPAP治療
寝る時に、口と鼻にマスクを付けて気道に空気を送り込む。安全性が高く、効果的。器具は病院から貸し出しを受ける。
検査結果で中症以上と診断を受けた場合は保険適用となり、3割負担の場合は、月に約5000円くらいとなる。
2.マウスピース
下顎が前に出るように口の中に装着するマウスピース。歯科医院で自分の口に合ったマウスピースを作ってもらう。
もっとも手軽な治療方法で、2004年からは保険にも適用されて負担も少ない。
3.外科手術
気道をふさいでしまう部分を手術で切除する治療方法。外科手術となるのでカラダの負担も大きく、また手術後の
発音障害がおこる可能性もあるため、最近ではあまり選択されることがない治療法。

この中でも一般的な治療方法はやはりマウスピースである。携帯にも便利で、旅先にも気軽にもっていけることができる。

見た目もCPAP治療のように目立つことがなく、普通の寝姿で睡眠を安全にとることができる。

このように、イビキや無呼吸に悩んでいる人はもっと危機意識をもって、一度ぜひ病院に行き医師に相談してみてほしい。

まずはすぐできることから実行!

🙁 「病院に行くのが良いのはわかったけど、検査を受けたりマウスピース作ったりする時間がないっす」

そんな忙しいあなたも、とりあえず、すぐできることから始めてもらいたい。

ご紹介したようにイビキや無呼吸は気道がふさがることで起こる。

なので、できるだけ気道がふさがらない姿勢で眠ることが大切である。

それにはまず枕にもっと気を使う必要がある。

私ニャニャまるは子供の頃からずっと喘息で苦しんできました。

そのため、少しでも気道を通りやすくするためには、カラダと頭の位置がすごく重要なのだと痛感してきた。

枕は気道を確保するのに本当に大切。

どんな枕を使うのかで、睡眠力がまるで違ってきてしまう。

まず、大切なのはカラダの中心線が横になっても真っ直ぐ保てることが大切である。

しかし・・
普通に枕を使って横になると、この図のようにどうしても、すきまができてしまう。

 

 

まずはこのすきまを埋めなければ、カラダの赤い本線を保てず、頭や首や肩に負担がかかる上に気道は狭くなってしまう。

😐 「だったら、そのすきまをタオルとかで埋めればいいじゃん?」

いや、それは、私ニャニャまるも試したことがあるが、うまくいかなかった・・

寝ているあいだに20回以上の寝返りを打つ

寝ているあいだは誰でも無意識に寝返りをうつ。

仰向けになったり、横になったり・・また仰向けになったり・・

ゴロゴロ・・ゴロゴロ・・・・ゴロゴロ・・・・ウニャー

じつに、私たちは寝ているあいだ、思っている以上に動きまくっている。

寝る時にタオルでしっかりとすきまを埋めたつもりでも、タオルはいつも動いてしまう・・

寝返りというのは、カラダにとってとても重要である。

もしも、同じ体勢のまま、ずっと朝まで寝ていると、カラダの同じ部分に負担がかかり続けることになってしまう。

だから、私たちは眠りながらも無意識に寝返りをうつことでカラダの体勢を変えて、負担が一点に集中しないようにしているのだ。

イビキ対策の枕選びは慎重に!

イビキや無呼吸といった症状が一番起こりやすいのは、軟口蓋や舌が下がりやすくなる仰向けの体勢である。

横向きで寝れば、軟口蓋や舌が下がりにくくなるため、気道が確保しやすい。

そのため、イビキ防止用の枕として、横向き寝を維持するための枕が売られているが、私はおすすめできない。

寝返りはカラダの健康を保つのに必要である。

いくら、この手の枕を使ってイビキや無呼吸の症状が改善しても、
寝返りをうたないことで、他の部分に不調が出てしまうことになれば全く意味がない。

寝返りをサポートする枕が最適である

このことから、イビキや無呼吸を予防し、そして健康的な寝返りをうてる枕のポイントは・・

仰向けになっても、横向けになっても、常に、すきまができない枕

これが理想的である。

しかし・・

「常にすきまができない」というのは、なかなか実現が難しい・・

よく、低反発の枕が姿勢にフィットしやすいといわれているが、じつは多くの低反発枕では寝返りをうつたびに気道の確保が妨げられてしまう。

なぜかというと凹んだ形がゆっくりと戻るために、寝返りをうった時に、すきまができてしまい、間に合わない!のだ。

しかも、寝返りが多い人は20回どころか、100回も寝返りをうつ人がいる。

私ニャニャまるも、どうもそのタイプなので、枕がフィットしていないとそのたびに軽く目を覚ますことになってしまう。

イビキや無呼吸のためだけではなく、健康的に眠るためには、寝返りをしっかりサポートしてくれることが重要であり、その反発力は、遅すぎず、速すぎない枕が最適だということになる。

また首が沈みすぎてしまうと、寝ているあいだに首を圧迫しすぎてしまうことになるため、中反発な枕が理想的なのである。

睡眠は人生の3分の1である

人によって誤差はあるが、私たちは1日にだいたい3分の1は睡眠にあてている。

ということは人生のうち、3分の1は寝ているわけだ。

その3分の1という大きな時間の間、呼吸が満足にできていない・・ということは、

カラダにとって、どえらいことだと思いませんか?

実際に、イビキや無呼吸は、最悪な場合、気道の閉鎖により、命を落としてしまう危険性まである。

たかがイビキ・・されどイビキ・・なのである。

絶対にあなどってはいけない!

たとえ、イビキや無呼吸などといった症状がなくても、睡眠障害を訴えている人が20%もいるということは
すごーく多くの皆さんが、「人生の3分の1は苦しんでいる」ということになる・・・。

私たちは目を覚ましている間は、おしゃれを楽しんだり、食事を楽しんだり、いろいろな楽しみのために全力で気力を注ぐ!

だったら、人生の3分の1である睡眠時間のためにも、もっともっと気力を注いでみたらどうでしょうか?

 

➡ 慢性的なイビキは無呼吸になっている恐れがある
➡ 顎の小さい人でもイビキや無呼吸の原因となる
➡ イビキや無呼吸は高血圧、心疾患、糖尿病の原因にもなる
➡ まずは病院へ!すぐに無理な人はとりあえずできることから実行する